2007.02.15

保全センターに4年間寝たきりのタヌキがいます。
名前は「ランちゃん」。
最近食が細くなって体重が落ちてきています。もうかなり年でこのままでは寝たきりのまま生涯を終わってしまいそうです。

お風呂に入れてあげると足を少し動かすらしいので、ひょっとしたら足が動くようになるかもしれません。センターの獣医さんもリハビリをやってみる価値はあるとの意見だったので、さっそく歩行補助器を作りテストしてみることにしました。

犬用の補助器を参考に試作品を作りました。

結果から言うと、「ランちゃん」には自分の体重を支えるだけの力がありませんでしたので、2輪の補助器では使い物にはならず失敗でした。

試作2号機は2輪から4輪に変更して、前足にかかる体重を支えるハーネスを取り付けるためのアーチをつけてみました。
足が弱っていてうまく動かすことは出来ませんでしたが、体はだいぶ安定して支えられるようになりました。

補助器や寝たきりの横の体勢から本来の立っている体勢に慣れさせ、体の筋や骨を矯正し関節を柔らかくする事から始めなくていけないようでした。どうしても緊張するので余計に四肢が突っ張ってしまうようです。

体に無理をかけないで補助器に固定するためには、前足と後ろ足をハーネスで支えお腹を圧迫しないようなシートを作る必要がありそうです。

おおよそのフィッティングが終わったので、次はシートの試作品を作ろうかと思います。
今回は補助器を乳母車代わりにして、散歩を楽しんでもらいました。ランちゃんは昔自分の足で歩いていたときのことを少し思い出してくれたでしょうか?きっとランちゃんもまた自分で歩きたいと思っていることと思います。

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