2007.02.05

 1月31日に保全センターに、トリモチの犠牲になったスズメが運び込まれました。
体中がネバネバしたものに覆われ見るも無惨な姿でした。
トリモチとは、昔からの樹脂で作られたものと小麦粉などで作られた物があり、今回スズメが犠牲になったのは、小麦粉で作られたもののようです。

鳥インフルエンザの影響で野鳥の輸入が減り、日本国内の供給バランスがとれず密猟の増加と結びついているようです。密対連ニュースに関連記事が掲載されていますので参照してください。

運び込まれたスズメは、救護してくれた人がトリモチを洗い流そうとして水をかけてしまいました。幸いラップにくるんで運んでいただいたので、体温が下がらずまだ生きていました。

獣医さんの話では、トリモチの犠牲になった鳥を見つけたら水で洗うのではなく、ベビーパウダーをつけてトリモチをパウダーにからめて落とすと良いようです。その際、鳥の鼻からパウダーを吸い込ませないように注意が必要です。

野鳥の捕獲は禁じられているので、トリモチはネズミなどの捕獲に使われているということです。しかし、このようなスズメが保護されてきますので実際は違法捕獲にも使われているようです。
インターネットではメジロのイラストが描かれたトリモチが売られていますが、いったいどういう事なんでしょうか。

トリモチやかすみ網を使った捕獲は法律で禁じられています。

もし密猟を見つけたら密対連や警察などへ通報しましょう。

次のページ
前のページ
INDEX