2006.05.21

管理人のフィールドのコアジサシ達は無事巣作りを終えたようです。

ところで、人間をうまく利用して巣作りをする鳥として最も身近なものは「ツバメ」です。天敵から身を守るため人が住むすぐそばで巣を作ります。最近ではコンクリートジャングルで繁殖をする鳥が増えていると聞きます。餌が不足する里山よりも都会の方が食糧事情が良いのと、人のそばだと捕食者から身を守るのに都合が良いのだそうです。

ここのコアジサシもその仲間入りをしたのでしょうか。日中は散歩の人とか釣り人がひっきりなしにやって来るのでカラスがやってくることは比較的少ないようです。コチドリやセグロセキレイが雛をつれて散歩をしているのもたまに見ることが出来ます。ここでは河原組と堰堤組のコアジサシがいて、堰堤組はとても用心深く人のそばにはなかなかやってきません。河原組は比較的人のそばでも平気みたいで釣り人のすぐそばまでやって来て、昼寝をしたり器用に釣り糸の間にダイビングしたりします。人と付き合っていくのも子孫を残すための知恵となっているのでしょうか。

撮影に行くと良く顔を合わせるので河原で釣りを楽しむおじさん達とはお友達になっています。そこで「コアジサシ」や「ツバメ」の話をしたりして、鳥たちを驚かさないようにお願いしています。ちなみに写真のおじさんは鯉釣りの名人です。彼らは毎日のように釣りに来ていて鳥たちについてとても詳しく観察をしているので、とても良い情報源になっています。今日は対岸から双眼鏡で観察をしていましたが、彼らからコアジサシの巣が三つあることを教えてもらいました。矢印の先のコアジサシのお腹がプックリしているのでもうすぐ卵を産むみたいです。

ところで、先日アホウドリの事を書きましたが今日の朝日新聞の一面に「アホウドリの移住作戦」の記事が載っていました。将来、鳥島(デコイ作戦の本拠地)の火山活動によりアホウドリが壊滅的な被害を受けるのを避けるため2008年春を目安に雛を引っ越しさせるのだそうです。

バーベキューの香りが漂う河原では鳥たちが巣作りに一生懸命です。オオヨシキリも元気に巣材を運んでいます。

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