2007.01.29

 先日、保全センターへヒヨドリが運ばれてきました。特にヒヨドリが運ばれてくるのは珍しくありませんが、その鳥は左上腕骨骨折の痕が見られ骨が一部重なるようにくっついて骨の長さが半分くらいになっていました。普通、骨がそのようなくっつき方をした翼では上手に飛べないと思っていましたが、どうやら長い間生活をしていたようです。骨折と同時に左胸筋に萎縮が見られたので、衝突か何かで翼だけでなく内臓にも影響があったのでしょう。
翼骨折後、リハビリをして放野した鳥が十分に生き残る可能性を見たような気がして、そのヒヨドリには申し訳ありませんが、すこし嬉しくなりました。

ヒヨドリは都会でもどこにでも見られる普通の鳥ですが、ごくごく普通の鳥を観察するのが好きなので当然ヒヨドリも撮影対象になります。

自宅のそばのブロッコリー畑で朝食をとっているヒヨドリたちです。ヒヨドリは縄張り意識が強くよく喧嘩をします。ましてや食事中とあればなおさらで、喧嘩っ早いやつはあちこちでトラブルを起こしています。中にはおっとりしているヒヨドリもいて、我関せずと喧嘩をよそに食べるのに夢中になっているのもいます。また、落ち着きがなくあちこちに移動を繰り返しているヒヨドリもいたり、野鳥たちの朝の食卓は賑やかで、よくよく観察をすると面白いものです。
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