2007.01.06

 昨年7月4日は管理人にとって、とても印象深い日です。
箱根でイワツバメの集団営巣群が撤去され自然環境保全センターへ運ばれてきた日です。

5日の新聞やニュースで報道されましたので、すでにご存じの方もいるかと思いますが、関係者が書類送検されました。
こちらからニュースが御覧になれます。

たかが鳥という意識があったのでしょう。表には出てきませんが日本各地で似たような事が起こっていると思います。野鳥に限らず野生動物は大切にしましょう。

イワツバメブログが炎上し閉鎖に追い込まれ世間からいろいろと攻撃されましたが、書類送検という結果になりました。はたして起訴になるのか起訴猶予になるのか今後の動向に注目したいと思います。
話は変わりますが標識調査で多数の犠牲鳥を出すと書類送検とはいかないでしょうが、業務上過失くらいにはなるのではないでしょうか。

ところで今、保全センターにはタヌキが多数保護されています。そのほとんどのタヌキは疥癬症という病気に罹り運ばれてきます。ここのところ年々疥癬症で保護されるタヌキの数が増えてきて、今年は過去最高の保護件数になりつつあります。ヒゼンダニというダニが原因ですが、なにか人間生活と関係があるのではないかと考えています。

今日はセンターで保護されているタヌキさんを紹介します。

ひどい疥癬症で丸裸になってしまっています 疥癬症でかろうじて頭だけ毛が残っています
残念ながら死んでしまいました 精悍な顔つきの「ブラックジャック」
だいぶ毛が生えてきています
後ろ足が切断されてしまいました
ダニ自体は退治しましたが、お尻が裸です 交通事故で神経系がやられてしまいました。
交通事故で運ばれてきました
放野間近で外のケージで生活しています
ハクビシンも疥癬症で運ばれてきます
昨年末時点で56頭が運び込まれています。タヌキの保護件数が増えると餌代もそれに比例して増えていき、だいたい1か月にドックフードが50キロ必要になります。
昨年末に餌代が足らなくなるピンチを迎えてしまい緊急の寄付のお願いをしようと相談しましたが、センターの管理職さんがお金の工面をしてくれて何とか乗り切れそうです。
ホームセンターなどでビタワンの10キロ袋が安く売っていたら、是非自然環境保全センター野生生物課宛に送って下さると、とても助かります。
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