2012.02.19

AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDのフードを削る

パノラマ写真を撮影するのに通常魚眼レンズを使いますが、3種類の方法があります。

1・・・フルサイズ用の円周魚眼を使う(APS−C、フルサイズカメラ)

2・・・APS−C用の対角魚眼を使う(APS−C フードを削ればフルサイズカメラ)

3・・・フルサイズ用の対角魚眼を使う(フルサイズカメラ)

下に行くほど画質は良くなります。

2番目のやつが撮影が手軽で画質もそこそこ良いというわけで使いたいのですが・・・メーカーから販売されているレンズにはフードがついているので、そいつを削り取る必要があります。

海外へ発送して削ってくれるところもありますが、費用がかかるのは痛いところです。趣味の自作機材大好き人間なので、自分で加工をしてみることにしました。

勇気のある方はご自分で加工するのも良いかと思います。

レンズ面とピントリングの溝を保護するマスキングテープを貼り付け、カットの目安となるタイラップを巻き付ける。

マスキングテープはMTさんのものが粘着材の質が良いのでお勧めです。

削る道具は今回、プロクソンミニルーターという工作用ミニドリルを使いました。これは、先端に色々なヤスリを取り付け切ったり削ったり出来る優れものです。

切断砥石という円盤を取り付け切断目安のタイラップに沿って切り進んでいけば、簡単に切断できます。

おおよそ、こんな感じなります。

さらに、ぎりぎりまでカットします。ビビらず平常心で作業します。

かなりギリギリまでカットしたら。保護していたマスキングテープを剥がし、レンズ面を確認しながら限界まで削っていきます。

あとは、ヤスリで仕上げます。マスキングテープを剥がすといやでも慎重になるので、良いようです。レンズ面に削りかすが付きますが、気にすることはありません。むしろ、レンズを繰り出すスリットに押し込まないようにする事が大切みたいです。

削りかすを吹き飛ばしレンズをアルコールで拭き保護テープを剥がして出来上がり。

ここまで2時間、一気に集中すればなんとかなるものです。

ノコギリで切り取る方法がネットで紹介されていましたが、電動工具に頼ったのが正解でした。

フードを削ってしまうと、レンズキャップをつけるときに注意しないとレンズ面にキャップがあたってしまいます。

これでは具合が悪いのでストッパーをプラ版で作り、くっつけてみました。プラ版の幅は12ミリで最短撮影距離にしてレンズを繰り出したときに3ミリの隙間ができます。ちょっと少ない気もしますが、キャップが外れてしまっては元も子もありません。心配な人は裏面に薄手のレンズクリーニング布を貼り付けるのも手ですね。

もっとも無限遠にしてキャップをすればかなりの余裕が出来ますので、しまうときは無限遠にする習慣をつけることにします。

時間が出来たらキャップを変形させて、レンズに沿うようにRをつけようと目論んでいます。