2011.02.16

高校時代の友人が東京大田区池上で銭湯をやっているのだが、今年4月で廃業し取り壊しが決まったという連絡が来た。それでは無くなる前に是非写真を撮らせて欲しいというと快諾をしてくれた。

そんなわけで魚眼レンズをもって撮影に出かけたわけだが、まず撮影するのは・・・銭湯と言えば煙突なのである。その高さは約23メートルでビルの7階くらいに相当するらしい。

カメラを担いで煙突の梯子を登っていくのであるが、なかなかつかない。だいぶ登ったな〜と上を見上げるのだが頂上はまだまだ先である。

地上は無風であったが、登っていくと思いのほか風が吹いている。だんだん地上の風景が小さくなり、腕もパンパンになった頃やっとてっぺんに着くという具合である。

煙突の直径は60センチ程度で思っていたより小さい。梯子にしがみついて地上23メートルから見る景色は生まれて初めてで、何とも不思議な世界である。

命綱を付けているというものの、さすがに両手を離して撮影をするわけにもいかず、だんだん握力が弱くなるのを感じつつ三脚を設置する場所も無いため片手でカメラを持ちつつパシャパシャ撮影を終え下界へ戻ることにした。当然体を隠す所もないので、撮影者がばっちりと写り込んでいるという珍しいQTVRになってしまった。

銭湯の内部は主人に銭湯紹介の文章を依頼してからの公開となるのでだいぶ先になりそうですが、先だって煙突からの眺めをご覧下さい。

変更2月17日:撮影者が見苦しいとの指摘があり、急遽かぶり物をしました。あしからず。

写真をクリックするとQTVRがご覧になれます