2010.04.29

三浦のトビ

取材のついでに三浦の漁港を覗いてみると・・・トビがくるりと輪を描いていたわけではなく、水揚げされて海に落ちた雑魚たちを狙ってカモメとトビが壮絶な争いを繰り広げていたのです。お互いに威嚇し合い、隙を見ては海にダイブして魚を捕らえます。

トビも猛禽類らしく大きな羽を広げて獲物を狙います。写真だけ見ると精悍な顔つきとダイナミックな翼がかっこいいのですが、ミサゴのように急降下してジャボ〜ン!と捕まえるのではなく「へボなオジロワシ」っていう感じでボチャ〜ン!(水に入るときの音)と足の爪で捕まえていきます。5メートルくらいの高さから木の葉落としのように高度を下げバランスをとりつつ魚をキャッチしていました。

正面から見てみると・・・

こんな感じです。

画面下に小さく白く写っている小魚を狙っています。

余談ですが、自然環境保全センターには怪我をしている猛禽を拾った人が「名前はわからないのですが、茶色くて大きな鷹がうずくまっていました」と電話がくることがありますが、そんなときは「足と目の色は何色ですか?」と聞くようにしてるようです。トビの足の色は灰色で目は茶色ですので、ほかの猛禽と容易に区別がつきます。