2009.02.21

独り言・・・5

ハイエンドのデジタルカメラは8X10にも匹敵するほどの画質を得ていると思います。そうしたカメラで撮影したプリントを見ると緻密な描写と豊富なグラデーションを持っているのにもかかわらず、銀塩プリントの記憶と比べると何か物足りなさを感じてしまうのはなぜなのでしょうか?人間臭さ・・というのでしょうか・・そういった感覚的なものなのかもしれませんし、単に先入観つまり思い込みにしか過ぎないのかも知れません。











先日、新宿の某ギャラリーでやっていた写真展を見にいきました。おそらく1990年代のハッセルブラッドを使って撮影していると思うのですが、会場に入って写真を見た第一印象が「プリントが優しい」ということでした。それはレンズの収差やフィルの粒子や引き伸ばし機のレンズの収差やその他もろもろの要素が微妙に入り交じり、そういった優しさを生み出しているのだと思いました。
デジタル写真はそのような曖昧な要素を排除しようとする流行があるようですが、それとは逆にファジーな部分を表現するテクニックというものもを身につけたいと思う今日この頃です。











アンセルアダムスに代表されるファインプリントアート分野ではデジタル写真(カメラなのかプリンターなのかそれとも使う人なのか未だわかりません)はもう少し進化する必要がありそうだと感じています。

続く・・・

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